一日五分

一日五分は文章を書いて、これ以上物忘れがひどくなるのを防ごうという試み

寝坊

いつも5時に起きている。

正確には4時59分からお猫様が「ユー寝てる場合じゃないんじゃない? わたしたちおなか空いてるのわからない? わからないなら身をもって悟るがいいわ!」とワイルドに起こしてくれるので、まだ日ものぼらない二月の朝5時にもそもそ布団から出て行く。

 

今日はなんだかとにかく眠くて、お猫様も「ユー眠いなら寝ればいいんじゃない? むしろそこちょっと詰めてくれる? わたしも寝るから」

みたいな雰囲気になって、1時間の寝坊。

 

とはいえ出勤時間には十分に間に合う。

久しぶりになんだか明るい道を駅まで歩いていると、雨、ゆるゆると降り出す。

え?

曇りのち晴れの予報でしたよね?

むしろ朝日がさんさんと輝いてましたよね?

空が明るいまま雨は強く降り続け、電車に乗っても次の駅に着いても降り続いている。

びしょぬれ。

 

二つ目の駅でようやく雨は上がり、朝日なにごともなかったように、さんさんとさす。

びしょぬれなのはわたしだけ。

 

いつもの時間に起きて、いつもの電車に乗っていればあわなかった通り雨か。

早起きは三文の得ってやつか!

 

目覚まし機能を放棄したお猫様は、まだたたんだ布団の上でぬくぬくしているはず。

彼ら彼女らが悪いわけでは!

ないんだけど!

なぜ今日に限って!

 

やり場のないやるせなさとともに1日を始める。